フラットバック・スウェイバック・猫背・反り腰
それぞれ以下のような状態です。
猫背と反り腰について詳しくはこちらをご覧ください
並べてみると一目瞭然で、フラットバック姿勢は背が直立しているような状態で、スウェイバックは椅子に浅く腰かけてパソコンをしているような状態の姿勢ですね。
フラットバック姿勢
日本語で平背(へいはい)と呼ばれる姿勢で「背骨の自然なカーブが失われ、平らになっている状態」です。
正常なS字カーブが失われた状態にあって重力が分散しにくく、頭が前に突き出ることが多いです。
そのような状態の結果、首や肩のこりにつながってくることになります。

正しい姿勢は背骨の適度なS字カーブが身体のバランスをとる支柱的な役割となり、頭を中心に起きやすく、重量を効率的に分散できるのに対し、フラットバック姿勢はやや前傾気味になり、骨盤が後ろ向きに傾くような姿勢になります。
スウェイバック姿勢

背中が腰にのったような姿勢になることから「反り腰」に間違われることがしばしばあります。
デスクワーク時に仙骨で座る癖がついた結果、スウェイバック姿勢になってしまうことから「仙骨座り」と呼ばれることもあります。

正常な姿勢と比較してみると、このようになります。
スウェイバック姿勢は背中が丸く、腰が前に突き出たような姿勢で巻き肩状態になり、首や肩、膝に継続的な負担がかかります。
フラットバック姿勢になる原因
フラットバックになる主な原因としては筋力バランスの崩れの要素が大きく、合わせてその状態で長時間の座り仕事などで姿勢が崩れていきます。
- ・膝を伸ばしきった状態で立つなど、立ち方の癖
- ・お尻を引いて歩くなど、歩き方の癖
- ・腸腰筋の弱さから骨盤が後ろに傾く
- ・背骨周りの筋肉が弱く、背骨のカーブを維持できない
スウェイバック姿勢になる原因
スウェイバックになる主な原因としては生活習慣や癖の要素が大きく、そこから筋力バランスが崩れ、体幹が後退していきます。
- ・長時間の仙骨座りで姿勢が固着
- ・股関節周りの筋力低下で骨盤を正しい位置に保てなくなる。
- ・運動不足によるインナーマッスルの衰えで姿勢が維持できなくなる。
- ・背骨周りの筋肉が弱く、後方に身体を倒してしまう
身体への影響
フラットバックもスウェイバックもそれぞれ悪い姿勢ですが、その状態を続けることで身体にどのような疾患につながる可能性があるのか、見ていきましょう。
- ・慢性的な腰痛
└ 腰椎の自然な前弯がなくなることで、クッション機能が失われ、筋肉や靭帯に過剰な負担がかかり、腰痛につながることが考えられます。 - ・椎間板ヘルニア
└ 椎間板への圧力が一方向に集中し、変性や突出が起こりやすくなり、ヘルニアにつながることが考えられます。 - ・坐骨神経痛
└腰部や骨盤まわりの筋肉の緊張によって、神経が圧迫されて起こる可能性があります。
フラットバック・スウェイバックの予防と改善
予防と改善はほぼ同じアプローチでおこなっていけます。
既にこの姿勢の癖がついてしまっている方、未然に防ぎたい方、いずれも生活習慣を見直すこととトレーニングに終着します。
重要な点は「正しい姿勢を習慣化」「長時間の同じ姿勢を避ける」「体幹トレーニング」です。
主に骨盤前傾をサポートする筋力をつけるトレーニングをおこない、自然な背骨のカーブを回復させていくためのトレーニングとしてバードドッグやヒップリフトをおこなっていくとよいでしょう。
また、仕事中にもずっと同じ姿勢でいると姿勢が崩れ、それが固着していく原因となります。
30分~60分に一回は席を立ってストレッチすることを心掛けていきましょう。合わせて仕事中の姿勢にも気をつけていけば改善していくことと思います。
一方で、「それができれば苦労しない」というご意見を持たれる改善手順であることもよくわかります。
大切なことはほとんど意識せず姿勢を矯正していけるようにすることで、当団体ではこういった「なかなか続けていくことができない方」からのご相談を公式LINEで受け付けております。
何かお困りのことがありましたらこちらからともだち登録していただき、ご相談くださいませ。