変形関節症の種類
WHOによると変形性関節症は約5億2,800万人が患っており、罹患する部位はやはり「膝」が最も多いとのことです。その原因としては「立つ」「歩く」といった基本的な生活の動作で体重を支える役割をする膝に最も負担がかかりやすいためと考えられています。
膝への負担が罹患の原因につながってくることで、「高齢化」や「肥満化」が増えていくトレンド下において膝に変形性関節症を罹患する方も増えてくることが予想されます。
ダイエットと膝への負担
肥満解消・ダイエットのためにジョギングを始めると初めは疲労感との戦いですが3回・4回とジョギング回数を重ねると膝の痛みが起こり、断念してしまうケースも珍しくありません。
また、膝の痛みを我慢してジョギングを続けると痛みがドンドン激痛に変わってきて日常生活もままならないような状況になります。
耐えきれずクリニックに診察にかかると「膝は消耗品だから気をつけてね」という一言を頂戴することになります。
肥満の方はその体重によってそうでない方よりも膝に大きく負担がかかります。
加えてランニングに適したシューズを履いていない場合も大きな負担となります。
こういった負担の大きな条件が複合的に合わさり、膝関節の軟骨をすり減らすことや半月板にダメージを与えることにつながってきます。そのため、過度に体重が多い場合はジョギングではなく正しい姿勢でのウォーキングから推奨されることがあります。
軟骨は自己修復能力に乏しいため、すり減ってしまったものが自然に元に戻ることができません。
これが「膝は消耗品」と言われる所以です。
変形関節症の進行と症状
変形関節症が進行すると関節軟骨のクッション性がほとんど無くなり骨と骨が接触するようになり、激しい痛みを伴います。この状態になると「立つ」「歩く」「座る」のすべての動作が困難になり、日常生活を正常に送ることができなくなります。
手術療法や再生医療など治療法も発達していきていますがこのプロジェクトでは「予防」を重点的に取り上げたいと思います。
変形関節症の予防
関節軟骨をすり減らさないことが最大の予防になり、そのためには「関節への負担を減らす」ことに尽きます。
関節への負担を減らす方法としては「無理な運動や負荷をかけることを避ける」ということは前提の下、日常生活でかかっている負担としてはやはり「体重」と「姿勢」が大きなポイントとなります。
言わずもがな60kgの方と70kgの方では膝にかかる負担が異なります。
また、立位の姿勢においても正しい姿勢でない場合、膝へかかる負担は大きくなっています。
変形関節症を予防するためには、「正しい姿勢」を維持できる身体をつくり、体重を落としていくことが重要と言えます。
悪い姿勢は肥満を招きやすい
体重を落とすためにジョギングをすると「体重を落としてからジョギングした方がいいんじゃない?」と言われたことはありませんか?
初めて耳にすると???と混乱するようなアドバイスですがこれは身体の特徴をよく理解したアドバイスで、体重を落とすためのジョギングは膝を壊し、長続きしないことが多いのです。
猫背や反り腰といった悪い姿勢は肥満傾向を招きやすく、肥満傾向にある方は姿勢が悪い傾向にあります。
肥満になった原因を解決せず消費カロリーを増やして体重を落とそうとすることで大きな負荷が膝にかかってくるわけです。
つまり肥満解消のためにむやみにジョギングをするのではなく、食生活・姿勢改善を伴った上で消費カロリー増加を目的にジョギングなどの有酸素運動を取り入れることで故障のリスクを減らし、肥満解消の確率が高まっていくこととなります。
食生活・姿勢改善
食生活は食材購入時や外食時に気をつけることで改善を伴っていけるケースが多いものですが姿勢に関しては難しいと言われるケースが多いです。仕事中、食事中、休憩中など日常生活の様々な場面で気をつけておかねばなりません。
リラックスしている時も沁みついた座り方を正していくのは根気のいることであり本来は予防のため姿勢を矯正していくべきところ、多くの場合実際に膝に痛みがある方など「姿勢を矯正しなければならない環境下にいる方」しか続きません。
大切なことはほとんど意識せず姿勢を矯正していけるようにすることで、当団体ではこういった「膝に痛みを抱える方」や「姿勢を正していきたい方」からのご相談を公式LINEで受け付けております。
何かお困りのことがありましたらこちらからともだち登録していただき、ご相談くださいませ。