COLUMN

コラム

美しい姿勢をつくるための骨盤矯正

日常生活の改善 2025.04.30

古くから「腰まわりの形」は美しさと健康の象徴のように表現されてきました。

骨盤矯正の歴史として見過ごせない【コルセット】

コルセットが流行した19世紀にはウエストを細く絞り、理想の体形をつくる装具として使用されました。

この頃、過度に身体を締め付けることによる健康への悪影響があるという論が出始め、反対に正しい骨格へ矯正するためのサポート器具として肯定的な意見もあり、活発な議論の的になりました。

現代では美しいボディラインをつくるためのファッション的な要素から医療用としての用途まで様々な解釈で受け入れられており、「腰まわりの形」が美しさから健康まで大切であることが広く知られています。

正常な骨盤とは

正常な骨盤は男性で約7度、女性で約10~15度、前傾していると言われています。
これよりも大きく前に傾いていると「反り腰」、傾きが小さいと「猫背」気味であると言えます。

図を見て一目瞭然のように、反り腰や猫背姿勢は美から遠ざかります。
姿勢の良さは美しさの基礎的な役割を果たしていると言っても過言ではありません。

 

また、骨盤が正しい位置に矯正されることで内臓の位置の改善も期待できます。
内臓の位置が正常になることでウエストサイズが減少することにもつながります。

合わせて反り腰の姿勢でお腹まわりが出てしまうこともなくなり、スマートなシルエットに見えてくることが期待できます。

健康への影響

骨盤が異常に傾いていると腸を始めとした消化器系への圧迫につながります。
これを改善することで便秘への良い影響が期待できます。便秘改善は整腸にもつながってきますので悪玉菌の増殖を抑え、肌荒れ・吹き出物の減少も期待できます。

また、消化器系の圧迫解消は血流の改善も期待できます。
これは冷え、むくみ、肩こり、腰痛の改善につながります。

猫背(背中を丸まった状態)の場合は胸郭が圧迫され、呼吸が浅くなるといった影響もあります。

メンタルへの影響

悪い姿勢はうつ状態やストレス耐性低下と相関関係があることが知られています。また、姿勢改善にともなって抑うつスコアが10~20%改善したという臨床研究もあります。また、睡眠姿勢の改善によって深い睡眠時間が増加することも報告されています。

これは即ち姿勢の改善が健やかな気分で日常を過ごせること、ひいては幸せな人生を送ることにつながってくるものと言えます。

どのようにして姿勢を改善していくのか

ここまでの姿勢が悪い状態で及ぼす悪影響と、正すことで得られるメリットについて学んできました。デメリットはほぼ存在せず、姿勢矯正は健やかに美しく過ごすことにおいてはメリットしかありません。

ではどのようにして矯正していくのか。
長年の癖が染みついた身体を意識的に自分の力だけで正していくのは次のような手順を踏んで進めていく必要があります。

  1. 正しい姿勢を身体に覚えさせる
    理想的な正しい形を知るところがスタートラインです。
    この時、普段とは異なる位置に肩・腰・背中・骨盤等の身体のパーツを配置するため、その姿勢を維持するのにとても力が必要であることがわかります。
  2. この姿勢を維持するための筋肉を鍛える
    お腹から背中・腰まわりの筋肉を鍛えて姿勢を維持できるようトレーニングします。

つまるところ、姿勢改善を自力でおこなうためには「トレーニング」が必要です。
このトレーニングができる方は姿勢を改善していけることでしょう。

 


そうでない方は冒頭にもお話したような装具の力を借りることで正しい姿勢を作っていくことを推奨します。

ただし、従来のような腰痛ベルトやサポーターは商品選択が間違えないことが重要です。

身体を締め付け・形を固めて筋肉を固着させるような商品やウエストを後ろから引いて腹部を圧迫し、反り腰を助長するような製品も多々あり、長時間の使用で血行不良を招くような製品も珍しくありません。

正しい製品選びといった観点でも当プロジェクトにてご相談いただくことも可能です。
ぜひお問い合わせください。

この記事の専門家

太田 裕司

カイロプラクティック理論と柔道整復術を融合させた独自の技術を開発し、埼玉県下で矯正特化型整骨院・整体院を複数経営。
整体技術指導者として講師を務め、全国に技術の普及活動を行う。

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